LaTeXで定理を書く
TeXで定理や定義を書くときはthorem環境かamsthm環境を使う.以下ではamsthm環境について説明する.amsthm環境を使う場合はプリアンブルに\usepackage{amsthm}
と書き,\newtheorem{名前}{表示したいタイトル}
で定義する.例えば\newtheorem{th.}{Th.}
として本文で
\begin{th.} 定理の内容 \end{th.}
と書く.証明環境は初めから定義されているのでプリアンブルには何も書かずに本文に
\begin{proof} 証明の内容 \end{proof}
と書けば斜体でproof.というタイトルが付き,自動で証明終わりの記号(白抜きの四角)が入る.(つまり四角を手動で入れるならproof環境である必要は無いのか?)
このproof環境は最初に定義した定理環境と違いカスタマイズが面倒である(ググると\makeatletter
を使ってproof環境を再定義したりしている人がいる).なので\newtheorem*{pf}{Proof}
とする方が簡単かもしれない.
そうすれば他の定理環境同様,\theoremstyle
によるカスタマイズが可能となる.
定理環境の本文が斜体にならないようにするには\theoremstyle{definition}
だけで良い.
theoremstyleを自前で定義するには次のようにする.(引用元)
\newtheoremstyle{jplain}% name
{}% space above
{}% space below
{\normalfont}% body font
{}% indent amount
{\bfseries}% theorem head font
{.}% punctuation after theorem head
{4pt}% space after theorem head (default: 5pt)
{\thmname{#1}\thmnumber{#2}\thmnote{\hspace{2pt}(#3)}}% theorem head spec
この\newtheoremstyle
により,proof環境の四角マークやタイトルの終わりに付くドットをなくすことができる.例えば次のようにすれば良い.
\newtheoremstyle{break} {}{} {\normalfont}{} {\bfseries}{} {\newline}{} % \newtheorem*{pf}{Proof}
このように書くとproofの後にドットがつくところを改行にすることができる(アスタリスクは証明に番号を付けないようにするためのもの).どうしても\begin{proof}
と書きたければ
\newtheorem*{Proof}{Proof} \renewenvironment{proof}{\begin{Proof}}{\end{Proof}}
とすると良い.同様に名前を付ける際には,既に定義されているものは使用できないことに注意.例えばdef
やth
などは使えない.
[追記]